日いづる処の美の日誌

光梅|美しいものを慈しむくらしの記録

【松戸・本土寺】梅雨のアジサイを訪ねて|癒しの一人歩き

曇り空、梅雨の時季。
気持ちが少し落ち込むとき、そっと癒しをくれるのはアジサイ。

千葉県松戸市にあるアジサイ寺、本土寺(ほんどじ)。
周囲から勧められ、一度訪れてみたいと思っていた場所だ。

お寺のホームページには、アジサイの見頃は6月中旬と書かれていた。その時期を逃せば、花の表情は変わってしまう。
見頃の時季に訪れたいと思い、6月13日、一人で本土寺へ向かった。

JR常磐線・北小金駅で下車。

改札を出て左手、北口へ。

そこからまっすぐ進み、突き当たりを左へ。
階段を降りると、すぐに横断歩道がある。

それを渡ると、本土寺へ続く道に入る。

道沿いをまっすぐ歩く。
途中、両側に自転車置き場が見えてくるが、そのまま直進する。

左手には、くず餅やあんみつで知られる「船橋屋」がある。

その前を通り過ぎ、信号のある十字路もそのまま直進する。

見落としがちだが、信号機のすぐ後ろに「本土寺」と刻まれた石門が立っている。

そのまま直進していく。ここから先は住宅街だ。

この地には、鎌倉時代から室町時代にかけて、平賀氏という在地武士の居館があったと伝わる。また、江戸時代には水戸光圀が参道整備に関わったという話も残る。

その後、この一帯は水戸街道の宿場町「小金宿」として栄え、本土寺の門前町として多くの人が行き交った。そんな歴史に思いを巡らせながら歩いていると、古い石垣や木立の風景がいっそう趣深く感じられた。

そのまま道なりに進むと、やがて何も刻まれていない石門が現れる。

さらに進み、左手に並ぶ土産店を過ぎると、朱塗りの仁王門が見えてきた。

ここが、日蓮宗大本山・長谷山本土寺。北小金駅から徒歩約15分。

本土寺は、鎌倉時代の建治3年(1277年)頃、日蓮聖人の高弟・日朗(にちろう)上人によって開かれたと伝えられている。

江戸時代には幕府の保護を受け、境内には葵の紋や秋山夫人供養塔など、歴史を感じられる見どころも点在している。

拝観案内
通常拝観
■ 5:00~17:00(最終入場 16:30)/無料

あじさい・紅葉の有料参拝期間
■ 9:00~16:30(最終入場 16:00)/拝観料 500円

本堂手前には、立派な五重塔がそびえている。

境内ではアジサイが見頃を迎えていた。

まずは本堂にお参りを済ませ、順路に沿って歩き始める。

竹林の中を歩く時間も心地よい。

境内には5万本以上のアジサイが植えられ、歩く場所によって色合いや景色が少しずつ変わっていく。

花菖蒲とアジサイの見頃が重なれば、この場所はひときわ美しい景色になるのだろう。

6月13日に訪れたときには、見頃が6月上旬の花菖蒲は終わりかけだった。

10種類以上あるアジサイは、青や紫、白、ピンクと色彩豊かで、歩いているだけでも目を楽しませてくれる。

境内にはベンチも点在しており、花を眺めながらゆっくり休憩できる。

ゆっくり散策しても所要時間は60〜75分ほど。

平日にもかかわらず、多くの参拝者がアジサイを楽しんでいた。

帰る前にもう一度本堂へお参りし、本土寺を後にした。

来た道を戻る。

参道には、お野菜やお饅頭、お漬物などを並べるお土産店が二軒ある。

焼き団子は人気。

店の奥にはベンチもあり、散策の合間にひと息つくのによさそうだった。

そうこうしているうちに、北小金駅へ戻ってきた。

あんなにたくさんのアジサイが咲いている景色を見たのは初めてだった。

梅雨空の下を歩いた時間は、気持ちまで少し晴れやかにしてくれたように思う。

紅葉の季節には、また違った表情を見せてくれるのかもしれない。

※拝観時間や拝観料などの最新情報は、公式サイトをご確認ください。

https://www.hondoji.net/